-
東京オリンピックの前年、1963年(昭和38年)に洋菓子の不二家さんと貸しぞうきんのダスキンさんがFC展開を
始めたのが日本でのスタートでした。その後の発展は目覚ましく、さまざまな業種に広がり、現在では20兆円を
超える市場規模にまで成長しました。※JFAのFC統計調査による。
しかも、売上高はこれまで一度も前年を割ったことは
なく、バブル崩壊後の景気低迷期にあっても、売上高は
一貫してプラス成長を維持してきました。その要因は、本部と加盟店がそれぞれ役割分担し、
共存共栄という共通の目的に向かって1店舗1店舗の成功を積み重ねてきたこと、また、本部が絶えずイノベーションを
行い、完成度の高いビジネスフォーマットを作り上げてきた
ところにあります。
-
社会全体からみた場合のFCシステムのメリットは、①比較的安全な事業機会の提供、②雇用の創出、③新業態や 新技術等を短時間で普及させる、④中小企業の経営近代化、⑤物価の安定、⑥地域社会への貢献などがあります。これらは、優れたチェーンシステムであるFCだからこそ実現できるのです。

-
運営面を担当する組織として、基本的な方針などを決定する幹部会・理事会があり、それらの承認に基づいて具体的な活動を推進する組織として3つの部会と8つの委員会があります。
部会は、会員の経営トップ同士の情報交換の場、人脈づくりの場として、- 「小売・サービス部会」
- 「外食部会」
- 「CVS(コンビニエンスストア)部会」
参考になると考えたからです。具体的にメリットが感じられる会合だと評価されています。
また、3部会合同のトップ交流会も開かれています。
-
FCビジネスは、23万店・20兆円と社会的プレゼンスが大きくなり、社会的貢献を期待されるようになりました。
JFAはFC各社とともに、積極的な取り組みを進めています。日本経済が停滞している中で、既存のFCは「地域密着」によるマーケットの深耕を図っています。地域密着は地域への社会貢献と表裏一体をなす部分が多々あり、「地産地消の推進」「地域住民の安心・安全の確保」と いった例は
その典型です。一方CVSでは、全国約43,000店舗で「セーフティステーション活動」を展開しています。これは、24時間営業が
多いCVSの特性を生かして、女性や子どもが危険な場面に遭遇した時の「駆け込み寺」的な機能や、お年寄りや
急病人の保護・介助にあたる拠点として機能させようという活動で、実際に年間約21,000件の対応実績が報告されています。また、CVSの大部分と大手外食チェーンでは、地方自治体と地産地消、地場産業振興、観光振興、県政・市政 情報発信など包括的に定めた「包括連携協定」、あるいは災害時に協力する「災害時物資支援協定」や 「災害時帰宅困難者支援協定」なども結び、地域社会との連携強化を進めています。

-
各部会では、省エネ対策、環境対策、社員独立制度や海外進出に際しての注意点といった生の情報や知識の交換、あるいは経営上のアイデアや取引先業者の紹介なども盛んです。
また、関係各省庁からの伝達や通知・連絡などがいち早く入手できるようになります。JFAのホームページに開設されている「会員専用ページ」や機関誌『フランチャイズエイジ』によりスムーズに情報が伝達されています。
さらに、公共性の高い法人の会員であることで社会的信用が増強されることです。本部の信用度が増せば、それだけチェーン運営に有利になります。ここで私が申し上げたいのは、会員としてのメリットは会員の皆様が自ら創り出していくことができること。 これまでにも会員社が集まり、業種を超えたコラボレーションなども生まれています。

-
JFAの使命は「FCビジネスの健全な発展をはかること」です。
会員同士が力を合わせてJFAの活動を行い、ビジネスの場ではお互いが切磋琢磨することでFCビジネスをここまで発展させてきたのです。今日の市場規模にまで成長できたことに、JFAが果たしてきた役割は
大きかったと言えます。
-
JFAはFCビジネスに関する唯一の協会であり、業界を代表する立場です。その重要な役割に、「FCビジネスの経営環境の整備」が あります。
FCビジネスに影響を及ぼす法令の制定や改定時に、業界代表として
意見を述べたり、施行に際して、業界側の自主的ルールなどをつくってFCビジネスの健全な発展を側面から支えてきました。たとえば、02年4月の中小小売商業振興法施行規則改正に伴う開示項目の強化に際し、JFAは「開示自主基準」を策定しこれを普及させました。こうした活動ができるのも、世の中に対する発言力を持っている存在だからこそです。
-
協会を構成する会員は信頼できる企業でなければなりません。
「正会員」「準会員」「研究会員」「賛助会員」という会員区分を設け、協会としての信用度を維持しながら幅広い方々に加盟していただき、業界としての力を結集したいと考えています。厳しい経営環境の中で、FCビジネスがより強い存在感を持ち、より強い発言力を発揮するためには、もっと多くのFC本部企業の参加が必要です。皆様がJFAのもとに結集されることをお待ちしております。
- 正会員社にはこのような業態があります。
- 《小売業》
コンビニエンスストア/ベーカリー/和・洋菓子/カー用品/中古カー用品/中古ゴルフ用品/中古釣具/書店/中古本/リサイクルショップ/
ゲームソフト/駄菓子屋/靴専門店/ - 《フードサービス業》
レストラン/ラーメン/ハンバーグレストラン/カレー専門店/宅配ピザ/
手打ちうどん/クレープ/コーヒー専門店/カフェ/カフェ・バー/
持ち帰り寿司/ベーカリーレストラン/居酒屋/ファミリーレストラン/
牛丼/フライドチキン/ハンバーガー/アイスクリーム/大衆食堂/
ステーキレストラン/とんかつ/ 持ち帰り弁当/たこ焼き/回転寿司/
住宅配食 - 《サービス業》
学習塾/複合カフェ/DVD・CDレンタル/住宅建築/住宅リフォーム/
不動産仲介/美容/貨物運送業/エステティックサロン/
プロポーション・コントロール/ダストコントロール/総合レンタル/
クリーニング/DPE/車検整備/クリーンサービス/衣料品リフォーム/
靴修理・合鍵/運転代行/フィットネス/オフィスクリーニング
